- 伊藤有希
高須 学さん 店舗設計セミナー
こんにちは!
伊藤有希です。
先日、福岡市のカッシーナ・イクスシーで開催された高須学さんの店舗設計セミナーに参加してきました。
デザインの前線で活躍をしている方の、貴重なお話を聞けました!
感じたことは
できることからでなく、表現の本質からデザインを生み出す考え方を見つけなければならないなあ。
ということです。
高須さんは、手前にガラスが張り出す曲線を描いた店舗を考えられました。

天神地下街にある、チーズタルト専門店BAKEの店舗設計です。
この曲線は、洋菓子のショーケースのガラスからインスピレーションを得られているそうです。
チーズタルトしか販売せず、店内のケースにはそのチーズタルトがずらりと並ぶ。
その様子を天神地下街の通路を歩く人が、店外から洋菓子のショーケースを見るようなイメージだそうです。
スケッチなど、デザインの過程をスライドで見せていただいたことはもちろん、
そのデザインがどう生まれたかという思考の流れをお話されたので、考え方マインドが聞けたのはすごくいい体験でした。
あるお話で、ああおもしろいなと思うことがあって。
高須さんの話されたことをまとめると
ビジネスマン用の図書館をデザインする仕事があって、
そこは会員制のラウンジのような雰囲気にしなければならい。
そこで使うソファは座り心地もよく、ラグジュアリーなラウンジでも適切なものでなければならない。
ただ、その図書館は週に一度ミーティングのためにデスクやチェアを移動したり
レイアウトを変えなければならない。
可動できるソファが欲しい。
そのような課題があったそうです。
普通の人はキャスターが付いたソファとかから選ぶかもしれないが
僕は絶対に嫌だった。
それで自分で、ソファを考えた。
そこで考えられたのが、こちらのチェア

これは、脚をソリのような形状にしているそうです。
絨毯張りの上をすっと滑らせることができて移動させやすい、それでいて空間にもマッチするチェア。
あるもので妥協しない、本質を追及する姿勢。
なにが必要か、何がしたいのか、から生み出される機能的なデザイン。
私は彼の考え方を聞き、デザイナーとして周りに影響を与え、周りが協力したいと思わせるモノづくりへの姿勢を感じました。
自分の内から出てくる記憶や感性、これまで学んだことをヒントに、
なにを表現したいか。何のために必要なのかを問い続け、
私自身、学び続けながら活動をしてゆきたいと思いました。
高須学さんのホームページ